今秋に大学を卒業するクリスタル・ケイ。デビュー以来、約9年間に渡る学業と音楽活動を両立する日々が、もうすぐ終わる。そんな彼女から届けられるニュー・アルバム『Color Change!』は、オリジナル・フル・アルバムとしては『ALL YOURS』以来、約1年2ヶ月ぶりとなる8枚目のアルバムだ。
--‘07年11月に初めてのミニ・アルバム『Shining』を発表していますけど、フル・アルバムは約1年2ヶ月ぶりのリリースになりますね。
「ミニ・アルバム『Shining』があったので、自分としては“1年2ヶ月ぶりのフル・アルバムだぁ〜”みたいな感覚ってなかったんですよ。『ALL YOURS』が全曲ラブソングだったので、次のアルバムではラブソングもいいけど、他にもいろんなことをやってみたいなっていう気持ちに自然と向かっていけたし、新しいことにチャレンジしたかった。しかも、このアルバムは学生のクリスタル・ケイ最後のアルバムになるわけだから、ひとつの区切りとして次なるクリスタル・ケイにつながっていくような作品にしたかったんですよ」
--その思い通りのアルバムができましたね。
「はい!いろいろやらせてもらいました!!ホント、いろんな曲調の曲が入っていて、1曲1曲に個性があって主張しているのにバラバラ感がないんです。でね、全部まとめて聴いた時に、自分では“おねえさんっぽい”と思ったんですよ」
--いろんな曲調、いろんな主人公の想いを背伸びすることなくクリスタル・ケイらしく歌えるようになったという意味かも!?
「そうなのかな。だったら凄く嬉しい。なんかね、今回のアルバムって1stアルバムのクリスタル・ケイと似てるなって自分では思ってて・・・。新しいことにチャレンジしてるなっていう共通点が凄くあるんです。もちろん、あの頃から私も成長したし、これまでもいろんなことにチャレンジしてきたけれど、次なる新しい扉を自分の手でバーッと開けてる感じがとても似てるなって。なんていうんだろう・・・。新しい場所へと飛び出していくときのワクワク感があるんですよね。でも、1stアルバムの頃とは違って“おねえさんっぽい”(笑)」
--デビュー10年目に突入しましたしね。
「おねえさんになりました(笑)」
--劇場版ポケットモンスターの主題歌「ONE」、ITOEN TULLY’S BARISTA’S SPECIALのCMソング「涙のさきに」など、まずシングルとしてリリースした曲やミニ・アルバムに収録されていた「Shining」がまずこのアルバムの中では最初の時期にレコーディングされていたんですよね?
「それがですね、『帰り道』(6曲目)は、もう2年前にレコーディングをしていた曲なんですよ!!とにかく大好きな曲で、すごく気に入ってて、すぐにでもみんなに聴いてもらいたかったんですけど、なかなか出すタイミングがなくて。だけど、今回のアルバムなら和風な『帰り道』が入っても、他の曲も個性が強くてカラフルだから、違和感なくアルバムに入れられる!!と思って、入れました。ホント、大好きな曲なんです。日本語がとても美しいし、日本語でしか表現できないような美しい世界がある。その美しい世界を私もきれいにうたいたくて、何回も何回もうたったんです」
--どこかなつかしく思えるような風景が浮かんでくる歌ですよね。さて、「ITOSHIIHITO」(5曲目)と「I Can’t Wait」(9曲目)は、「Kirakuni」(19thシングル)以来、久しぶりのJam&Lewisプロデュース作品。
「彼らのいるアメリカに飛びました。『Kirakuni』のときは彼らとのはじめての作業だったし、しかも3泊ぐらいしか滞在できなかったんだけど、今回は1週間ぐらいいられて・・・。でも、今回は1週間で2曲だからゆっくりはできなかったんですけどね。だけど彼らと一緒に作るのは2度目だし、お互いのやり方とかペースとかわかってきた中で作業ができたのは気持ち的にとてもラクでした。しかもね、最初は1曲だけやる予定だったのに、彼らの方から“もう1曲やろうよ!”って言ってくれて。Jam&Lewisはそれぞれが分担して作業を進めていくので、『ITOSHIIHITO』の作業をTerry(Lewis)と私がやっている時に、Jimmy(Jam)が「I Can’t Wait」のトラックを作ってたりして、ほぼ同時進行で2曲を作っていったって感じ。だから1週間で2曲ができちゃった(笑)」
--「ITOSHIIHITO」(愛しい人)という言葉の響きが、すごく美しい。Jam&Lewisとアメリカで作った曲なのに、きれいな日本語が歌詞にあるんですよねぇ。
「トラックを聴きながら、まず英語でテーマを考えるんですけど、英語詞をそのまま日本語に訳しても字数が合わなくてメロディにのらなかったり、直接的で英語的な表現が日本語の表現に結びつかなかったりする場合が多いので、意味を考えながらもメロディに合う日本語を探しながら日本語詞を書いてたんです。で、パッ!と“愛しい人”って言葉が浮かんできて、自分でも“きれいな言葉だから歌いたい!”と思って。たぶん、最初に英語詞があったから、ちょっと照れくさくなるような“愛しい人”って言葉が出てきたんじゃないかな。“抱きしめていたい”なんてフレーズも、いきなり日本語だと照れくさくって書けなかったかも(笑)」
--「I Can’t Wait」やBloodshy&Avantがプロデュースした「It’s a crime」では、英語詞が炸裂してます(笑)。
「ですね(笑)。英語詞は英語でしか表現できないようなこととか、言い回しとか・・・結構ストレートにドーン!とうたえるというか。特に『It’s a crime』はBloodshy&Avantの2人が作る2人の世界に私を放り込んでくれたし、私も彼らの世界に染まりたかったので、ちょっと今までにはなかったようなクリスタル・ケイを感じてもらえると思います」
--彼らとは直接会ったんですか?
「いいえ、彼らは自分たちのスタジオ(スウェーデン)で作業して、私は日本にいて、やり取りや打合せはiChatでして、音はデータで送って・・・」
--便利な世の中になりました(笑)。
「ね?(笑)」
--「Color Change!」というアルバム・タイトルはクリスタル・ケイから出てきたアイディアだったんですって?
「そうなんですよ!これは、去年の秋に友達とオーストラリア旅行に行ったからこそ出てきたんですよ(笑)。というのも、その時にみんなでカードゲームのUNOをやったんですけど、UNOってカードの色を変えるときに“Color Change!”って言うでしょう?その時の旅がとても楽しかったっていうのもあるけど、“Color Change!”って言葉がすごく私の中に残ってたんです。で、アルバムのタイトルをどうしようかっていう時に、今回のアルバムは学生最後のアルバムだし、今までとは違う活動の仕方になるだろうし、新しい世界がそこにはあるだろうし・・・って、いろいろ考えてたら、“Color Change!”っていう事場がまたパッと浮かんできた。アルバムに入っている曲はそれぞれ個性的で、カラフルなアルバムだしって考えたら、もうアルバム・タイトルは『Color Change!』しかなかったですね。“!”も、勢いがあっていいでしょ?」
--はい。さて、もうすぐ大学を卒業。約9年間、学業と音楽活動を両立させてきた生活も、もうすぐ終わりですけど・・・。
「今はもう早く卒業して音楽活動に集中できる日々が早く来ないかなぁ〜って感じなんですけど、ちょっと前までは、学生じゃなくなっちゃう淋しさみたいな気持ちがありました。デビューしてからずっと、学校に通いながら音楽活動をしていたので、そういう生活やペースに慣れていたせいかもしれないんですけど、学校に行っていない自分がどうもいまいち想像しにくかった(苦笑)。不思議なもので、朝5時起きで学校に行ってた頃のことや、試験やレポート提出で大変だったことも、すごく楽しい思い出になっちゃうんですよね。学校に行けば友達に逢えるという日々が卒業してからはなくなってしまうけれど、離れていても友達は友達ですから、卒業してもちゃんと時間を作って逢いたいです」
--10月8日、9日のZepp Tokyo公演から、全国ツアーがスタートしますね。
「この時期に全国ツアーができるのも、学校を卒業したからなんですよ!今までは春休みとか夏休みとか冬休みにしかライブができなかったから、秋にツアーができるのがすごく新鮮ですね」
--どんなライヴ、どんなツアーにしたいですか?
「まだ具体的には決まってないんですけど、『Color Change!』のようにカラフルなステージにしてみたいです。1曲1曲それぞれに似合う見せ方をしたいし、いろんなことに挑戦したいですね」
Interviewer:松浦靖恵
過去のインタビュー
・「涙のさきに」(2008.6.11)
・「Shining」(2007.11.28)
・「ALL YOURS」(2007.6.20)
・「あなたのそばで」(2007.5.16)
・「こんなに近くで...」(2007.2.28)
・「きっと永遠に」(2007.1.17)
・「Call me Miss...」(2006.2.22)
・「Kirakuni / Together」(2006.2.8)
・「Two As One」(2005.10.5)
・「恋におちたら」(2005.5.17)
・「Crystal Style」(2005.3.2)
・「Kiss」(2005.1.26)
・「Bye My Darling!」(2004.11.17)
・「CK5」(2004.6.30)
・「Motherland」(2004.5.12)
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